日本のファッションカルチャーを牽引する『BEAMS（ビームス）』が展開するゴルフレーベル〈BEAMS GOLF（ビームス ゴルフ）〉より、ブランドの新たなアイコンとなる完全オリジナルのキャディバッグがリリースされた。今回は、海に廃棄される前に回収した漁網を再生したナイロン素材のオールブラックのモデルと紡績工程で出た落ち綿をリサイクルしたコットンキャンバス素材のバイカラーモデルの2型がラインナップされており、どちらもサスティナブルなマインドで仕上げられているのが印象的である。そして、両モデルともシンプルなデザインでありながら、ゴルファー視点で開発された機能的なディテールが各所に搭載されており、ファッションのみならず、ゴルフシーンにおいても先進的で斬新な〈BEAMS GOLF〉シグネチャーのゴルフバッグシリーズとして注目されている。

そこで『Hypebeast』では、ファッションスタイリストで『Hypegolf Japan（ハイプゴルフ ジャパン）』エグゼクティブプロデューサーも務める笹川陽介に、現代ゴルフカルチャーのトレンドを熟知する彼ならではの視点から、今回リリースされた〈BEAMS GOLF〉のキャディバッグの魅力などについてインタビューを行った。

Hypebeast：近年盛り上がりを見せるゴルフカルチャーですが、そもそも笹川さんがゴルフに興味を持ったきっかけから教えてください。

以前からスポーツとしてゴルフはやっていたんですけど、今みたいに本格的にハマったのは2018年くらいからですかね。それから、アメリカの西海岸のゴルフシーンに興味を持って、実際に向こうのラウンドでもプレイするようになっていました。もうその頃にはゴルフのことしか考えられなくて、自分でオリジナルのウェアを作ったり、シャレてるアイテムを毎日のように探していましたね。そんな1年間を過ごしていると、これまで接点がなかった人だったり、僕が憧れる世界的なファッションレジェンドとかと、ゴルフを通じて、しかも言葉は通じなくとも、一緒に遊べるようになっていたので、僕にとってはゴルフが新たなライフワークになるくらい、いい意味で衝撃的だったんですよ。

笹川さんにとってゴルフシーンはクラブやファッションイベントと同じく、社交場のような感覚ということですか？

そうなのかもしれないですね。確かに少し前のゴルフは、ちょっとダサい親父たちのスポーツみたいなイメージがありましたけど、僕の周りのゴルファーたちはかっこいい人ばかりですよ。海外で活躍するプロスケーターとかクリエイターとか、そういった感度の高い人たちが今こぞってやっているのがゴルフなんです。

そんな今のゴルフシーンにおいてBEAMS GOLFはどのような存在ですか？

ここ3年間くらいでたくさんのブランドやレーベルが誕生しましたが、BEAMS GOLFはファッションをメインにしたゴルフのムーブメントを常に先頭で牽引してきたと思います。今後もゴルフカルチャーが活発になっていく中で、（BEAMS GOLFは）常に中心的な存在になっていることでしょう。

今回BEAMS GOLFからリリースされたキャディバッグの魅力について、笹川さんの視点で解説をお願いします。

使い勝手だったり性能は人それぞれ好きな部分があると思うんですけど、（今回BEAMS GOLFのキャディバッグは）機能面に関しては実際のゴルファーがものすごく考えて作ったプロダクトだなという印象ですね。個人的にはシンプルな見た目、そして機能性がすごい気に入ってはいるんですけど、それ以上に、これまでシーンを牽引してきたBEAMS GOLFさんが新たな試みとしてサスティナブルな点に着目して作ったっていうのが、僕にとっては魅力的で、ものすごくかっこいいことだなと感じました。

つまり、サスティナブルな視点はゴルフシーン全体で見ても新たな試みということなのでしょうか？

そうですね。たくさんのブランドが増えたとはいえ、やはり大手だからこそできることがあると思うんですよ。日本って実は世界で2番目にゴルフコースが多い国でたくさんのゴルファーがいるから、そういった意味でも国内の企業が率先して未来のゴルフシーンを考えているというのは、新しいことだし、素晴らしい試みだと思って、個人的にもものすごく共感しています。

キャディバッグの機能面で、笹川さんが特に気になったディテールを教えてください。

まずは、キャディバッグをカートに積んだ時に荷物やボールの取り出し口が正面になっているディテールですね。ゴルフをやったことがある人は分かると思うんですけど、カートに積んでいざスタートしますっていう1番のティーショットの時は、だいたい皆バタバタしているんですよね（笑）。バッグによっては荷物が取り出せないから他の人のバッグをとったりして、とにかく大変なんですよ。けれど、このバッグは取り出し口がフロントになっているから、パニックにならずにすんなり荷物が取れるし、メッシュの扉があるからボールが散乱しないとか、誰もが経験するゴルフの時の困ることを解決してくれているんですよね。ゴルフにしっかりと向き合って、実際にやっている人たちが作っているんだなと感心しました。

サスティナブルだけじゃなくて、機能面においても新しいキャディバッグなのでしょうか？

おそらく、玄人ゴルファーとかが日々のラウンドで感じた課題点やアイディアを集めて、それらを商品化したんだと思います。例えば、バックを持ち運ぶ際にクラブをまとることができるクラブバンドラーや持つ人のことを考えて設計されたアウトドア感のあるショルダーストラップが付けれられている点など、ゴルフをやり込んでいくうちに困ることがすべて対応されているキャディバッグという感じですね。日本のファッションカルチャーを牽引する『BEAMS』さんが手がけるBEAMS GOLFだからこそできる万能アイテムだと思いますし、今後、機能面においてこれ以上のキャディバッグは作れない気がします。

今回のデザインはいかがでしたか？

オールブラックのモデルは以前に見させてもらっていたので、今回はそちらとリンクさせたテックなコーディネートにしてみました。洗練されたクールなイメージを演出できるのがいいですよね。バイカラーのほうもクラシックなデザインだけどポップなカラーリングなので、女性でも使いやすいデザインだなと思いました。

ありがとうございます。最後にBEAMS GOLFのキャディバッグをどんな人におすすめしたいか教えていただきたいです。

かっこよさとかデザイン、機能性も大事なんですけど、個人的にはやはりゴルファーとしてのマインドが大切だと思っています。そういった意味で今回のキャディバッグは、未来のゴルフシーンのことを考えた、BEAMS GOLFさんのサスティナブルなマインドが反映されたプロダクトに仕上がっているので、ゴルファーとしてのマインドを大切にしたいエントリー層から初心者、中級者の人が次に買うネクストステージのキャディバッグとしておすすめですね。

ゴルフシーンのファッションムーブメントを牽引する〈BEAMS GOLF〉が満を辞してリリースした今回のキャディバッグ。デザインや機能性、そしてアイテムに込められたサスティナブルなマインドは、多くのゴルフプロダクトの中でも唯一無二の存在だ。まずは今回のキャディバッグや笹川氏が登場するフォトビジュアルをチェックして、詳細に関してはブランドの公式ウェブサイトを訪れてみよう。