ドイツで大麻所持と栽培が解禁へ
解禁日当日の首都ベルリンでは多くの市民が集結し“お祭り騒ぎ”に
ドイツでは4月1日(現地時間)より、18歳以上の個人が嗜好品として大麻を所持したり、栽培したりすることを認める法案が施行された。
娯楽目的の大麻の限定的な使用を認める法案は、合法化の是非をめぐる激しい論議を経て今年2月にドイツ下院で可決/成立。解禁日当日の首都ベルリンのブランデンブルク門には大勢の市民が集まり、音楽やダンスにあわせてこれを盛大に祝福した。集まった人々の中には巨大な大麻型のオブジェやをトレーラーに乗せて走り回る物や、テレビカメラの前で堂々と煙を吐く者も見られ、皆が重い思いに宴を楽しんだ。
新法では、成人が私的に利用する目的で少量の大麻を所持できると規定する一方、18歳未満の使用は引き続き規制され、学校や遊び場付近での大麻使用は禁止に。成人は個人で消費する大麻草を3株まで栽培でき、自宅では一度に50グラム、公共の場では25グラムまで所持が可能。さらに、7月1日からは免許を交付された非営利目的のクラブ(会員数500人以下、成人限定)においても大麻を使用できるようになるという。しかし、一部の市民からは「依存者が増える」という理由で反対の声も多数上がっているため、ドイツ政府は施行後の子どもや若者への影響を調査し、早ければ1年半後に初期評価を発表することになっている。