SWATCH ART JOURNEY 2024で巨匠のアートを腕元に
過去に『MoMA』やジャン=ミシェル・バスキアとコラボしてきた「SWATCH ART JOURNEY」の2024年は、英国・ロンドンの『Tate Gallery』と連携したアートなウォッチコレクション
SWATCH ART JOURNEY 2024
そのグラフィックやアートワークがカッコ良くて、“ツラ”で選んだロックTシャツ。その後、そのミュージシャンの曲を知って、その音楽性を好きになったりすることはないだろうか? この「SWATCH ART JOURNEY 2024(スウォッチ アート ジャーニー 2024)」と名付けられたコレクションは、それと同じような可能性を秘めている。
過去〈SWATCH(スウォッチ)〉はこのART JOURNEY シリーズで『MoMA』や『ルーヴル・アブダビ』、『ウフィツィ美術館』、はたまたジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)など、世界に名だたる美術館やアーティストと展開。で、この度〈SWATCH〉がこのプロジェクトで新たにチームアップしたのが、英国・ロンドンの『Tate Gallery』だ。巨匠から新進気鋭もカバーする『Tate Gallery』と組むのは必然的な流れだったかもしれない。
『Tate Gallery』の7アーティストとコラボ
ロンドンで発表されたこのコレクションは、総勢7名ものアーティストとのアートなウォッチだ。コラボアーティストは、J・M・Wターナー(Joseph Mallord William Turner)、マルク・シャガール(Marc Chagall)、ジョアン・ミロ(Joan Miró)、フェルナン・レジェ(Fernand Legér)、アンリ・マティス(Henri Matisse)、ウィルヘルミナ・バーンズ=グラハム(Wilhelmina Barns-Graham)ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)という錚々たる顔ぶれ。そして、これらのアートの選定は、〈SWATCH〉ブランドの本質に通じるものが基準だったという。では、その本質とはなにか。それは、たとえば「限界を押し上げること」「イノヴェーティブであること」「ポジティブな挑発」「生きる喜び」を表現していること。そして、「SWATCH ART JOURNEY」の“旅”の意味は、自己表現をめぐる旅らしい。というわけで、そのような本質が感じられるか、選ばれた7本を(ちょっくら美術館を旅する気持ちで)見ていこう。
TURNER’S SCARLET SUNSET
“光の画家”とも称されるJ・M・Wターナーのアイコニックな情景が腕元に。ブレスに至るまで、明確な輪郭線を持たない光と色彩が覆っている。時間を見るたび、ターナーが活躍した19世紀のイギリスを旅する気持ちに、ほんの、ほんの少しだけなれる。(14,300円)
CHAGALL’S BLUE CIRCUS
Tateが所有するマルク・シャガールの1950年の名画『The Blue Circus』。そこに描かれた三日月の部分が、見事にダイヤルに収まっている。サーカスのカラフルで混沌とした様子を感じながら楽しむ1本。(15,950円)
MIRO’S WOMEN AND BIRD IN THE MOONLIGHT
スペイン・バルセロナ生まれの画家、彫刻家、陶芸家、壁画家(いまでいうスラッシャー)であるジョアン・ミロが1949年に発表した名画。抽象絵画と具象絵画のあいだを攻めた、あいまいでシュールなアイテム。でも時間は正確。(15,950円)
LEGER’S TWO WOMEN HOLDING FLOWERS
1954年に発表されたフェルナン・レジェの作品から。初期作品はキュビスムから派生したものが多いが、戦後の作品はポップアートの先駆と見られることも多い。という意味では〈SWATCH〉との相性もよい!? (15,950円)
MATISSE’S SNAIL
フランスの画家、アンリ・マティスが1953年が発表した『The Snail』からインスパイア。実際は、287cm x 288cmの切り絵の大きな大きな作品だが、それがダイヤルに軽妙に閉じ込められている。(14,300円)
BARNS-GRAHAM’S ORANGE AND RED ON PINK
英国を代表する抽象画家ウィルヘルミナ・バーンズ=グラハムの『Orange and Red on Pink』。「SWATCH ART JOURNEY 2024」のなかで最も新しい1991年のアートからのインスパイア。グラハムの後年の、自由に満ち溢れた作風にエネルギーをもらえそう。(14,300円)
BOURGEOIS’S SPIRALSとBOURGEOIS’S SPIRALS PAY!
パリ生まれのアメリカのアーティスト、ルイーズ・ブルジョワは、作品のなかに頻繁にスパイラルを使用する画家。これは、“与えること、支配を断念すること、信用、プラスのエネルギー”を象徴しているという。引き込まれそうになるかもだが、短針と長針を赤くして視認性を高めた点は、さすが〈SWATCH〉。(15,950円)
●問い合わせ:SWATCH JAPAN https://www.swatch.com/ja-jp/
Tel:0570-004-007