京都の新門前通り祇園白川に位置するラグジュアリーブティックホテル The Shinmonzen
世界的に有名な建築家の安藤忠雄が手がけたモダンでエレガントな話題の宿泊施設を紐解く
東京や大阪、沖縄など、全国各地に点在する人気の観光都市の中でも、日本古来の雰囲気を味わえる街として世界中から注目を集めるスポットが京都である。そんな京都の新門前通り祇園白川の傍らにひっそりと佇むのが、今回ご紹介するラグジュアリーブティックホテル「The Shinmonzen」だ。
「The Shinmonzen」は、日本の伝統的な旅館にインスピレーションを受けて10年以上の歳月をかけて進められたプロジェクトであり、建築家の安藤忠雄をはじめとする、アーティスト仲間によって現代の旅行客のために設計・デザインされた。それゆえ、伝統的な趣とモダンでエレガントなデザインが融合した宿泊施設となり、これまでにないワンランク上のカルチャーハブスポットとして話題を集めている。
宿泊用に用意された9つのユニークなスイートは、エレガントで居心地が良く、それぞれが異なる自然素材をアクセントにした作りが印象的だ。さらに、京都を優雅に流れる白川を見下ろすことができるプライベートバルコニーを全室に備え、高級寝具メーカー「IWATA」のツイン布団で伝統的な日本の滞在体験を提供する畳のベッドルームのスイートもある。また、明るく広々とした部屋の細部までが自然の美しさと共存し、ひときわ魅力的な特製のアートワークがその美しさをさらに引き立たせ、祇園のにぎやかな路地や石畳通りの喧騒を感じさせない隠れ家のように存在している。
そしてこの「The Shinmonzen」では、世界で活躍するシェフ、ジャン-ジョルジュ(Jean-Georges)が手掛ける京都初のレストランにて、京都の祇園にインスピレーションを受けた料理を堪能することもできる。こちらでは「地元の食材をふんだんに使用し、フレンチ、アメリカン、アジアンを融合させた季節ごとに常に変化する、繊細で優美な逸品を提供すること」をコンセプトにかかげ、常時3,000本以上のワインなど、フランスのテロワールと新世界のワインを提供するワインセラーが備えられた。また、スパイダーの彫刻で知られるルイーズ·ブルジョワ(Louise Bourgeois)やイギリスの美術家であるダミアン·ハースト(Damien Hirst)、写真家の杉本博司といった現代アートの偉大なアーティストたちによる作品が客室やロビー、ラウンジなどのいたるところに飾られ、魅力的なコレクションに触れながら心温まる特別な体験を楽しむことも可能だ。
その他にも「The Shinmonzen」は、京都で最も古い禅寺の建仁寺にある両足院での座禅体験、高台寺の塔頭である岡林院でのプライベートな茶道体験から、花街で舞妓さんや芸妓さんと過ごすお茶屋さん体験、有名な巽橋から始まる人力車ツアーまで、ゲストエクスペリエンスチームが宿泊客に合わせたプランを提案し、京都ならではのそれぞれのスタイルに合わせた体験が楽しめるようにサポートする。
日本についてまだ詳しくない外国人はもちろん、私たち日本人でさえ、一度は味わいたい伝統的な宿泊体験を求めるなら、ぜひこの機会に「The Shinmonzen」をチェックしてみよう。